プチ贅沢が日本経済を救う

バブル経済崩壊後、日本経済の活気が失われつつある中、それに拍車をかけるように起こった2008年のリーマンショック。これにより世界経済は不況を迎えることとなりました。しかし、ここにきてようやく日本経済、世界経済が回復の兆しを見せ、9月23日現在、1ドル108円。日経平均株価は16000円台と、徐々に日本経済は活気を取り戻しつつあります。

前置きが長くなりましたが、「プチ贅沢が日本経済を救う」とタイトルにあるように、今回は経済の話をしたいと思います。

「プチ贅沢」とは、その名の通り、普段の生活の中で、ちょっとした贅沢。いつも買っているものよりも1割2割程度高いようなものを買うこと。という風にここでは定義したいと思います。ニュースなどでもこの「プチ贅沢」というワードを見かけることがあると思います。そのプチ贅沢が日本の経済を救うとはどのようなことなのか。

近年、節約(金銭的なもの)が流行し、家計の中でなるべく支出を抑え、万が一の時の貯蓄に回そう。といったことが、たいていの家計で今も行われていると思います。確かに、将来に備えて貯金することは否定できません。しかし問題は「支出を抑える」ところにあるのです。

お金の流れが滞ってしまえば、経済は衰退します。お金の流れを良くすることにより、経済が活性化し、日本経済の世界での影響力を大きいものにすることができます。

先の大戦終結後、戦後復興を掲げ、日本国民一丸となって日本を復活させようと日々努力し、高度成長期を迎え、1968年には資本主義国世界2位の経済大国となりました。しかし近年、名目経済成長率を中国に抜かれ、BRICsVISTAといった国々の成長がめまぐるしい中、日本を含む先進国の世界経済での影響力が徐々に失われつつあります。これは仕方のないことです。しかし、ただ見て見ぬ振りをするわけにはいきません。日本が50年、100年後も経済大国であるためには、日本国民一人一人が一致団結し、身の回りにある小さなことから変えていかなければいけません。では、具体的には何ができるのか。その問いの答えの一つとして、プチ贅沢があります。

例えば、少し高い日本産の食材を買ったり、日本製品を買うことで、生産者側の日本企業にお金が入る。そうすることで企業収益がアップし、従業員の給料のアップにつながる。収入がアップすることで更なる支出が見込める。こういった具合にうまくいくほど経済は

単純ではありません(笑)

 

なぜなら、企業が従業員への給与額をアップさせなければ、いわゆる「金持ちだけが儲かる」状態になってしまいます。また、収入が増えても、政府への不振、社会情勢への不安を払拭しなければ、その収入が貯蓄に回ってしまうでしょう。こういったことは、個人単位ではできないため、国民の代表者で構成される国会で対策案をねってもらう必要があります。

しかし、プチ贅沢が無駄。という訳ではありません。日本経済が上向きになりつつある今、この勢いを強くする絶好のチャンスであると言えます。その推進力となるのが「プチ贅沢」と言えるでしょう。

 

無論、贅沢するためには努力が必要です。この「努力」こそが、先進国の地位に甘え、働き、学ぶことを忘れた日本国民に最も必要なものではないのでしょうか。